カウンセリングセラピスト藤井のブログ

セラピスト歴10年の藤井が、体の悩み・揉みほぐしについて・ストレッチ法など体に関わることを情報発信していきます♪

もみほぐしがかえって逆効果になってしまう「禁忌症状」とは?【知らないと危険です】

「肩こりや腰痛に対してもみほぐしや、マッサージを受けることは効果的だと思うのですが、かえって逆効果になってしまうようなパターンはあるのでしょうか。」


今回は、こういった質問に答えていきます。

 

肩が痛かったり腰が痛かったりと、局所に痛みを感じた際に、もみほぐしやマッサージを受けることは有効な手段の一つです。ゆっくり時間を忘れてマッサージを受けることやセラピストと会話を楽しみながら受けるマッサージはかなりリラックス効果が高いでしょう。

 

しかし、自分が気が付かないうちにマッサージをしてはいけない状態になってることもあります。

 

いつでも、痛いからもみほぐしを受ければ大丈夫!という状態ではなく、このような体の状態だともみほぐしを受けてはいけないという危険な状態のことですね。

 

と言っても、今自分の体の痛みがマッサージをしていい痛みなのか、だめな痛みなのかという判断をつけるのは難しいのではないのでしょうか。

 

ということで今回は、現役セラピストの視点から、こんな時にマッサージを受けてしまったら逆効果になってしまう場合を解説していきたいと思います。

 

知っているだけで、得をする情報だと思うので、2・3分ほどお付き合いください。

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もみほぐしが逆効果になってしまう場合は少なくない。

体が痛いときにすぐに受けに行くことができるのがもみほぐしのメリットですが、
なんでもかんでもすぐに受ければいいというわけではありません。

 

先ほど解説した通り、もみほぐしをしてはいけない状況もあるからです。

このような状態のことを総称して、禁忌症状と言います。

 

禁忌=タブーなので、このような症状が出てる時はもみほぐしを控えた方が良いということです。

 

簡単にリストとしてまとめてみるとこちらの通り。

 

  • 突発的な怪我の場合
  • 症状が悪化しそうな病気を患っている場合
  • 血行がいい状態の場合(例外あり)

このような状況の時は、もみほぐしを控えたほうがいいでしょう。

順に解説していきます。

 

突発的なケガの場合

 

たまにお客様の中で、突発的なケガで生じた痛みをもみほぐして解消しようと来店されるお客様がいますが、これは危険です。

 

というのも、 突発的なケガの場合、もみほぐしを受けることによって、より症状を悪化させてしまう危険性があるからです。



例えば肉離れの時にもみほぐしを受けてしまうとどうなるでしょうか。

多くの場合、筋肉が切れてしまい大惨事になってしまうでしょう。

また打撲や骨折などのケガも同様です。

 

急なケガなどで生じた痛みがある場合は、整形外科などの病院で診てもらうことが最優先です。

 

症状が悪化しそうな病気を患っている場合


次に症状が悪化しそうな病気を患っている場合も注意です。

例えばインフルエンザなどの風邪菌の場合、もみほぐしをすることで筋肉が温まり、リンパの流れが良くなるので、菌が全身に回りやすくなり、より悪化してしまう可能性があります。

 

また血行が良くなる薬を飲んでいる場合、もみほぐしによってさらに血行が良くなり、のぼせた状態になってしまう危険性も。

 

血行が良くなるということは一般的にはいいことなのですが、状況によっては悪い菌まで一緒に運んでしまうこともあるので注意しましょう。

 

血行がいい状態の場合(例外あり)

 

最後に血行が良い状態に受けるもみほぐしも一部例外として注意です。

先ほど書いた通り血行が良くなることはいいことなのですが時と場合によります。

例えばお風呂に入った時だと、血行が良くなっている+筋肉が柔らかくなっている状態なので、セラピストからしてももみほぐしがしやすく、お客様自身もリラックスしやすくなります。

 

これだったら、効果が高くなるのでもみほぐしをした方がいいですね。

 

ただ、お酒を飲んで血行が良くなっている場合だと、話は変わります。
理由としては、この状態でもみほぐしをしてしまうと、アルコールが余計に回ってしまうからです。アルコールは毒素なので、回りすぎてしまうと体に悪影響を及ぼします。

 

このように血行がいい状況と言っても、状況によっては良くも悪くもなります。
特にお酒を飲んでいる時は注意しましょう。

 

もみほぐしが逆効果かどうかはセラピストに教えてもらうことも

以上三つのケースに分けてもみほぐしを受けてはいけない状態(禁忌症状)について解説しました。

 

と言っても、もみほぐしをしていい状況と悪い状況というのを毎回自分で判断するのは難しいかもしれません。 このような時はセラピストに確認してみましょう。

 

私の場合ですと、もみほぐしを行う前に必ず問診をします。
お客様の痛みがどこからきているのか、話を聞くことですね。

 

そして問診時に、先ほどの禁忌症状ではないかというのを照らし合わせ、お客様に対して、もみほぐしをしていいのか悪いのかというのを総合的に判断します。

 

体や筋肉について知っているプロのセラピストなら、もみほぐしをしては良いかどうかというのを判断することができるでしょう。 不安な時は、問診で聞かれなくても自分から伝えてみることも一つの手でしょう。

 

ただ一つ注意点がありまして、格安チェーン店のもみほぐしだと、セラピストの知識が浅く、問診が甘い場合もあります。なので、どうしても痛みについて確信が持てない時は、整形外科に通ったり知識や経験が多いセラピストに施術をお願いすることでこのように事前に危険な状態を回避することができます。

 

この情報を知っているかどうかで、大きく変わるので、もみほぐしを受けるべきなのか迷った場合は、是非こちらの記事を参考にしてみてくださいね!